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ひがしかたのなんか

――貴方の■を聴かせてよ。




 ミスティア・ローレライが歌うことをやめてから、もう随分になる。
 大好きだった筈の、趣味であり生き甲斐でもあったそれの代わりに、ミスティアは読書というものを覚えていた。

 今日も今日とて、貸本屋からなけなしのお金をはたいて借りた一冊を胸に抱え、帰路を急ぐ途中。自宅の屋根も見えてきた辺りで、彼女は妙なものを見つけた。
 行き倒れである。

「……んー?」
 特徴的なのは朱鷺色の羽。白と青、斑な髪。うつ伏せの身体をごろんと起こしてみれば、幼くも端正な顔立ちをした、小さな女の子妖怪だ。
 目立った外傷は無く、呼吸も穏やか。少し煤けた服装から察するに、弾幕ごっこで敗けて落っこちてきたとか、そんなところだろう。
 何度か軽く声をかけたり、ゆすったりもしてみても、うぅんと眉をしかめるだけで目覚める気配はない。

  同じ鳥妖怪のよしみもある。可愛い娘へ恩を売っておくのも良いだろう。
 ミスティアは少し考えてから、本を仕舞い。女の子をそっと抱きかかえると、家へ連れ帰ることにした。





 帰宅してしばらくは、女の子の寝顔を興味深く見ていたミスティアだが、すぐに飽き、早速借りてきた本を開くと夢中で読み耽っていた。
 今回の一冊は、血沸き肉踊る冒険譚だ。六十七ページ程読み進め、主人公が最初の手痛い敗北を喫した辺りでつんつんと肩をつつかれた。
 なにようるさいわねと振り返れば、あどけない顔に疑問符を浮かべたまま、拾ってきた女の子がこちらを見つめている。眠り姫がやっとお目覚めらしい。

 ミスティアは元気よく挨拶し名乗ったのだが、女の子は何故か戸惑ったままだ。もじもじと、照れているような、困っているような。
「あの、あなた。お名前は?」
 ぱくぱくと口は動かしていても、聞こえない。
 最初はふざけているのかと思ったものの、どうやら声が物凄く小さいらしい。
 口元まで耳を近づけてようやく、わたしは閑古鳥の妖怪です。とだけ、なんとか知ることができた。
 いや、だから名前……。

 ――閑古鳥。言わずと知れた、鳴けば寂しさの象徴とされる鳥である。比喩表現ではあるが、一応架空の存在ではなくカッコウのことらしい。
(つづく)
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か・ん・こ・れ(完全に終わったんじゃねこれ)

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長文を書こう!

  長文を書く練習をしようと思います。
 twitterに親しんでいると断片的な出力に慣れすぎて長文が出てこなくなりがちなのはみんな経験あると思うんですけど(あるよね?)まあ最近また仕事辞めたんですよ。いい加減にしろって話ですよね。そんな話はいいんだ、誰も聞きたくない。
 既につらくなってる。レスがほしい。レスというか@飛ばすような気持ちじゃないと書けない。一人だ。一人ぼっち。
 閑話休題って書きたい。場面転換だけで尺を稼ごう。改行しまくれ。
 インターネットは終わらない。終わるとしたらそれはひとつの世界が終わる時だ。地球が滅びるのがいつかと考えることくらいに現実味のない話。そこにはいついつまでも落伍者たちが踊っている。世界よ終われと。どうか続いてくれと。
 時間を持て余すとすぐに布団へ逃げるのをなんとかしたい。古きギャルゲー主人公はコマンドひとつで日付を明日に変えられるから羨ましいとぼんやり思う。
 自意識の中でぐずぐずに融けて消えていく、自分が認識している地球とか世界とか人生ってものからちっとも有終の美みたいなのを感じられなくて汚いなぁと鼻を摘みたくなる。なった。はいティッシュ、ちーん。
 目に入るもの全てをアンパンマンの登場人物にする程度の能力。
 文脈の流れを無視し始めた。若くてかわいい萌えキャラに(30)とか付けたらこう、ダサかわいいとかギャップ概念でもてはやされるのに俺が30になったらと想像するだけで全く像が浮かんでこない。そりゃそうだ。そういう生き方をしている。流されるままに。風見鶏のように。
 病んでるとかそういうんじゃなく、ひたすら未熟なだけの己を直視する勇気が出ない。二十年経っても、まだ。
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